2.インプレッション

1. 見た目

このマシンをみて誰でもひと目でわかる特徴がある。それは、スタイラスペンが ついている、という点であろう。液晶パネルをプラスチックのペンでつつくことに よって、ポインティングの入力をするというものである。ある程度なれると、 これは非常に便利である。また、液晶の左右に8個づつ、計16個のアイコンが 用意されており(DIspatcherという)、Windowsのデスクトップの外からプログラム (もしくはフォルダ)を 起動する事が可能となっている。画面が狭いというノートパソコンでWindowsを 使うにあたって、画面外にあるものからアプリケーションの起動が出来ることは かなり便利である。

2. スタイラスペン

このスタイラスペンであるが、マシンの色と形にあわせた作りとなっており キーボード手前に刺して置く。しかし、標準でついてくるペンは、 かなり液晶面での滑りが悪い。細かいサンドペーパの上をなぞっている、という 感じがする。このため、ドラッグをしようとすると、ドラッグのとちゅうで 音したり、おもった場所をクリックできなかったりといった、現象を 起してしまう。他のペン操作をする機器のペンや、一般にうられている ペンを使用したほうがよいであろう。 但し、形が合わないので考える必要がでてくる。 私は、PMA-5という、ポータブル型のシーケンサのペンを使ってみたところ こちらのほうがだいぶ使いやすかった。PMA-5のペンはMNBのペンに比べて かなり小さいが...。

3. オペレーティングシステム

OSは、Windows98である。しかし、ドライバは95/98/NT用が用意されているため ある程度の幅はある。しかしながら、1999/01/28現在、 GIGATECHのWEB上での ドライバの提供はされておらず、 AURORA ADVENCED TECHNOLOGY INC. というところにあるドライバをダウンロードする必要がある。 GIGATECHのサイトには、auroraの名前が無いため、早急にGIGATECHでの ドライバ提供を望みたいところである。

また、提供されるドライバは以下のものである

・Touch Screen / Dispatcher Driver
液晶のタッチドライバとDispatcherの設定プログラム
・Modem Driver
内蔵のモデムドライバ
・Yamaha Audio Driver
内蔵の音源ドライバ
・NeoMagic 2097A VGA Driver
ディスプレイドライバ
・Hand writing recognition
手書き入力支援

4. マニュアル

マニュアルはかなり貧弱である(笑)。通常のマザーボードについている マニュアルとほとんど変らない程度の冊子が一冊ついてくるだけである。 これが、N本電気あたりのパソコンだと訳のわからないマニュアルまで含めて かなりいろいろついてくるのだが、ほとんど必要最低限といった感じだ。 また、普通なら「仕様一覧」のようなものがあるはずなのだが、 見当たらない。これもおそらく同じ型番でもいろいろタイプを用意しているため なのかは不明だが....。こういったものを書こうとすると、不便なのは 確かだ。ちなみに、このモデルには日本語キーボードモデルも存在するようだが そちらは日本語マニュアルなのだろうか......?

5. 液晶

ノートパソコンではかなり重要なファクターとなる、液晶画面だが、 これは800x600のTFT液晶だ。DSTNモデルも存在するようだが、DSTNの 利点は、電車の中でエロゲーをやってもまわりには見えづらいということくらい しかないので、問題外であろう(これはこれでかなり重要ではある)。 液晶の見え方は、極一般にいわれているTFTと変わりないか、 見易い部類にはいるだろう。F通の同じような タッチ式のノートよりは見やすいという話もある。
N本電気のLavieNXなどは、640x480時には液晶全体表示ではなく、 中心に小さく表示されるが、このマシンではモードが640x480だろうが、 800x600だろうが、画面全体に表示される。ただし、640x480を 800x600に表示しているときは若干でこぼこしている。

6. 本体

話が前後したが、全体的なところをみていこう。重量は1.3kgである。 FDDとCD-ROMが別付けということを考えると少々おもい。 また少々高さがあるため、なんとなく野暮ったいという感がどうしてもある。 色は....日本人はあまりつかわないであろう色で、濃い緑色とでも いおうか。持ち運びには固めのケースが付属しているので、それにいれることに なる。但しあくまでケースなため、手さげなどがついていない。 結局かばんに入れることになり、逆にかさばる元となる。保護用としては いいかもしれない。

7. キーボード

キーボードはノートパソコンによくあるタイプのストロークの短いタイプだ。 先ほど書いたがこれは英語キーボードだが、日本語キーボードもあるようだ。 個人的にはもう少しストロークが多いと使いやすい。 感覚的には一昔前の98noteににている。見た目はしたのとおりだ。
keyboard

8. CD-ROMとFDD

CD-ROMとFDDは付属品であるが外づけだ。FDDを本体のポートリプリケータに 繋ぎ、CD-ROMはFDDのIDEコネクタに接続するといった具合だ。 CD-ROMは24倍速でMITSUMI製のようだ。TEACの音が静かなため 少々回転時の音が大きいのが気になるが読み込み性能には影響無さそうである。 ただ、回転の停止までの時間がかなり短い。バッテリー保持の為にも 仕方ないのだろうが、ちょっとした本体側の処理停止でも、 回転がとまるため、次の回転安定まで時間がかかる。

9. バッテリー

10.8V 1350mAh のリチウムイオンバッテリーである。コネクタ形状といい Librettoのバッテリーににている。AURORA ADVANCED TECHNOLOGYのSiteによると 普通の乾電池が使えるとのことだったが、使えるようにはなっていない。

10. パフォーマンス

11. 通信

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